道具としての刃物
日常使いの道具として重宝しているのが片刃の小刀などです。これらはこの辺を昔米俵を積んで霞ケ浦と江戸を結ぶ航路(霞ケ浦~横利根川~下利根川~中利根川(関宿)~江戸川~新川~中川~小名木川~隅田川)を航行していた高瀬舟で使われていた船釘を私が船主の許可をもらって取り出し、地元で有名な刃物鍛冶の石塚洋一郎さん(正二郎バサミ)に加工してもらったもの。他にも屋根裏から出てきた日本刀などを加工したのを使っています。これらは全て日本伝統工法による玉鋼によって作られています。 鞘は自作しました。

中学校に通っていた頃、私はあまり素行が良くなく(いわゆる不良?)タバコを吸ったり田んぼ道を原付バイクで走ったり、下校時には数人の仲間と途中の祠に立ち寄り馬鹿話をしていました。そんなデキの悪い自分を可愛がってくれた先生が一人いました。技術の先生で、授業が面白くなかったりするとよく遊びに行っていたのですが、その先生からカンナなどの刃物のとぎ方を習いました。それ以来刃物が好きになったのです。