ムクナ豆の栽培から収穫までの記録

メルカリで豆を購入

2022年12月13日
最初にムクナ豆を栽培したのはコロナ前で日本鍼灸神経学会が活動していた頃だから最後の定例研究会が2019年で、おそらくこの頃だったかと思う。研究会メンバーから分けていただいた豆を湿らせた脱脂綿の上で発芽させて直播きにした。数本のツルが成長し少し実を付けた。調子に乗って翌年自宅石垣の前に放っておいても育つだろう!と直接植えたら発芽せず全滅。今回はそのリベンジ。
「ムクナ豆」で検索したらメルカリで販売されているのを知りポチりと。

実は私は東京農業大学の農芸化学科出身なので授業でかなり大昔にこんなことをやったような記憶が薄っすらとある。でも自分は農産製造学研究室で俗称「食品加工場」という所に居り農業を実際にやるのではなく農産物を使って加工食品を作る方だから、こういいうことに関しては全くの素人。

ネットで情報を収集し、手探り状態で始めた。

豆乾燥中

2022年12月14日

メルカリで買った4キロのムクナ豆を魚を干すネットに入れて乾燥中!

香取市の「まんだらけ」のすぐ脇に空き地があったので、ここに畑を作ろうと思う。
小型の耕運機も購入した。来週届く。まずは棚を単管で作るところから始めよう!

耕してみる。おおお~楽ちん。

とりあえず食ってみる

2023年2月16日

むずむず脚症候群の妻のために買ったムクナ豆だが、乾燥した豆を一握りほどフライパンで煎ってからコーヒーミルで磨り潰してみた。これは鬱にも効くらしい。ドーパミン出まくりの自分には必要無いけど。ローストが足りなかったせいか?あまり味がない。

種を蒔く

2023年4月22日

孫達と一緒にムクナ豆の種を撒いた。これをオカズに新緑の庭(雑草だらけのビオトープ?)を眺めつつ一杯!

発芽を確実なものにするために今回は失敗は許されないので育苗ポット(連結ポット)に無菌で清潔な種まき用の土を入れて苗床をつくり生育させることにした。指で少し穴を空け種をまいたら覆土し日当たりのいい暖かい室内の窓際にトレーの上に置いて乾燥させないようにたっぷり水をやり常に土を湿らせておくことが大事。でも、ジョウロなどで勢いよく水をやると豆が上に飛び出してしまうので優しく湿らせるように。

地植えと草刈り

2023年5月6日

発芽に必要な要素は「水」「温度」「空気(酸素)」だそうで、今回はポットを使い室内で発芽させたが地植えの段階で地温が足りなければマルチという手もある。でも今年は気温も高いので種をそのまま地植えにした。

そして周囲の草刈り。肩掛け式のは持っているけど広い場所を刈るには手押し式がいい!ということで草刈り機を購入し届いたので試運転を行う。

楽だわぁ~ コレ 次はリバーサイド与田浦ベース基地作りで活躍する予定。

実はこの石垣べりに50mほどムクナ豆を植えたことがある。土が合わなかったのか?残念ながら全滅!

2023年5月11日

「草刈り大変やなぁ~」というコマーシャルじゃないけど。遊休地の有効活用?リバーサイド与田浦ベースの草刈り中。

2023年5月21日

今年の夏は暑すぎて1週間もすると草がボウボウ。草刈りと畑の耕作と単管で組んだ棚が完成。川の水ポンプで吸い上げ水やりました。収穫できるまでに成長してくれるだろうか??

さて、木陰で昼飯を食うか。

自宅の棚も完成!ツルが伸びてきているぞ!

結実

2023年10月14日

自宅の棚にムクナ豆実り始めました!ツルが伸びて、わっさわっさ葉をつけたくさん花が咲いたので・・・きっと大量に収穫できるはず。

ジャックと豆の木のモデルになったとか言われててツルが高く伸びていきます。与田浦ベースの畑に植えたムクナ豆は近くに電柱があったのでそれに沿って7m以上伸びてしまいました。

収穫

2023年12月7日

霜が降りそうなほど寒くなって実も黒くなってきたので収穫することにした。しかし残念なことにカビが生えてしまった豆もあり選別が結構面倒。

乾燥

2023年12月13日

最初は干物用のネットを使って乾燥していたが与田浦ベースの畑と合わせるとかなりの量になってしまったので。天日干し用の台を作って乾燥中。雨が降ったら吹き込まない所に移動させたり気を遣う。夜は氷点下になると凍ってしまうので上に何かかけたりして養生をしないといけない。自然乾燥は面倒だしカビが生えやすかったりということもあるので大量に作るなら穀物乾燥機を利用することも検討した方がいいか?

ローストと製粉

2023年12月16日

まだ完全に乾ききっていないのでメルカリで購入し乾燥させ知り合いの農家や友人達に分けた残りの豆をローストし製粉してみることした。

これは最もシンプルな焙煎機。銀杏やコーヒー豆をローストする道具。ところで何℃位で焙煎すればいいんだろう?ということでムクナ豆の成分分析を記した文献などないかなと調べたら丁度いい研究発表がJ-STAGEにあった。

「調理によるムクナ属マメの一般成分およびL-DOPA の変化」 日本調理科学会誌より

L-DOPAは加熱温度140℃で10 分間の焙煎で皮剥き豆の約90%が残存し、30 分間加熱でも約80%残存するという結果が出ている。これ以上の温度で加熱してしまうとL-DOPAは急激に減少する。目安としては豆が焦げない程度に少し茶色みがかってきた頃。2,3千円程度で買えるので放射温度計で表面温度を図りながら煎るといいかも?

ローストした後、最初はキャンプ用のコーヒー豆用手回しミルで粉にする。
結果は刃がガタツいてきてボツ!
次は家庭用電動ミルを使ってみた。結果は60秒回したらモーターから煙が出てきた。壊れた。負荷がかかり過ぎたのか?これもボツ!
最後は業務用粉砕機を注文。恐るべしムクナ豆。石のように固い。

届いた粉砕機を箱から出してみると、デカい!試してみると強力。真珠でも粉になると説明書に書いてある。最初からこれにすれば良かった。毎日粉にしたムクナ豆をスプーンに山盛り1杯自分で食している。妻からはこんなもの食えるかと拒否されてしまった。

タブレットにしてみた

2024年1月13日

自分は粉のままでも香ばしさもあって好きだけど、薬のように飲む方が抵抗がない方もいるかもしれないと思い粉を固めて錠剤(タブレット)にする道具を注文し試してみた。霧を吹いて圧縮して固めるとこんな感じに出来上がる。

これならむせやすい方にもお勧めできる。でも、作るのが面倒だ。更に丸薬を作ってみた。

蜂蜜を混ぜて練ったので美味しい。でも、ちゃんと乾燥させないとカビが生えそうだ。

鞘をペンチで剥く

2024年1月19日

雪が降るかもしれないので全てとり込んで乾燥してきたムクナ豆の鞘を剥きはじめた。指先が真っ黒になってしまった。手袋をするのを忘れていた。

しかも乾燥した鞘がめちゃくちゃ固い。次の日から手袋をし、指では無理なのでペンチで潰して剥くことに。これ、かなり面倒。そしてまだ柔らかい豆も混じっているので、さらに天日で乾燥。カビが生えてきてしまった豆や未成熟な豆などを選別し取り除きながら延々と作業は続く。